【A-PADインドネシア】北スマトラ州 豪雨被災地支援 報告書・動画を公開
2026.06.11
アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)インドネシアは2025年11月末にスマトラ島で発生した豪雨の被災地における緊急支援の報告書・動画を公開しました。
下記報告書の概要とあわせてぜひご覧ください!
◆洪水緊急支援 報告書
FLOOD EMERGENCY RESPONSE REPORT_260603
◆動画
◆報告書 概要
1. 災害概要
2025年11月25~30日、スマトラ島各地で記録的な豪雨により広範囲にわたる洪水・地滑りが発生し、北スマトラ州・中央タパヌリ県は最も深刻な被害を受けました。インドネシア国家防災庁(BNPB)の2025年12月31日時点のデータによると、北スマトラ州全体で死者365名、行方不明者60名、避難者13,770名、損壊家屋18,960棟の被害が確認されています。被災地では清潔な水・衛生環境・生活必需品へのアクセスが著しく損なわれ、特に子ども・女性・高齢者の支援が急務となりました。
2. 本支援活動の目的
A-PADインドネシアは早期復旧段階において、WASH(水・衛生)分野および生活必需品支援を通じ、被災コミュニティの安全な生活環境の回復と公衆衛生リスクの軽減を目的とした活動を行いました。
3. 対象地域
以下6つの郡(17地区)を対象に支援活動を実施。
トゥッカ郡(2地区)、パンダン郡(5地区)、バディリ郡(2地区)、ソルカム郡(4地区)、西ソルカム郡(3地区)、ピナン・ソリ郡(1地区)
4. 主な支援活動と実績(活動期間:2025年12月~2026年5月)
・清潔な水ポイント整備:59箇所
・衛生施設の建設・改修:27箇所
・浄水フィルター配布:500個
・家庭用衛生キット配布:500セット
・ソーラーランタン配布:65個
・学用品セット配布:893セット
・子ども向け衛生キット・タンブラー配布:600セット
裨益者数: 81,867名 (うち学生 1,493名)・ 12,461世帯
総寄付額: IDR 727,220,000(約700万円相当)
5.モニタリング結果
現地訪問・裨益者インタビュー・施設点検を通じた事後評価の結果は以下のとおり:
・施設の正常稼働率:88%
・施設の良好な状態の維持率:96%
・施設の継続利用率:96%
・受益者の満足度:84%
・コミュニティによる施設管理への参加率:77%
本支援活動を通じて、被災コミュニティの清潔な水・衛生サービスへのアクセス回復と、生活環境の改善に貢献しました。
6. 現場の課題・今後の改善点
本活動の実施にあたり、インフラ損壊による交通アクセス制限や不安定な天候、物流課題、追加で発生した小規模洪水など、複数の困難に直面しました。
一方で、こうした経験を通じ、地方政府・関係機関との強固な連携体制の構築や早期復旧段階における迅速なWASH支援介入の有効性があらためて確認されました。
今後は、地域住民が主体となって施設を継続的に維持・管理していく体制づくりと、頻発化する洪水に備えた施設の災害対策強化が求められます。
※このたびの災害に対してご支援いただいたジャカルタ・ジャパン・クラブ(JJC)様のホームページでもA-PADの支援報告をご掲載いただきました。
◆ジャカルタ・ジャパン・クラブ(JJC)様 HPより





