【ネパール洪水】2拠点で物資配布、ラスワ郡への空輸支援を調整
2026.09.03
前日にカトマンズで追加の物資調達を行ったアジアパシフィックアライアンス(A-PAD)緊急支援チームは、翌日の2026年9月1日にヌワコット郡ビドゥール地区を再訪。避難所となっているスリー・チャンドラジョティ中学校および地区調整委員会事務所の2拠点にて、救援物資を配布しました。

スリー・チャンドラジョティ中学校
■配布した物資・支援内容
・電力・照明: 避難所における夜間の安全・セキュリティを確保するためのLEDライト付きソーラーパネル
・衛生・生活用品: 混雑した避難所環境での伝染病の拡大を防ぐための衣類、浴用石鹸、生理用品、衛生タオル
・心理社会的ケア: 深刻な被災体験の中で安らぎと日常感覚を取り戻してもらうため、子どもたちへチョコレートを配布。
・専門医療: 非感染性疾患(NCD)の罹患リスクが高い患者に合わせた必須医薬品。災害のストレスによって悪化する慢性疾患(糖尿病、高血圧、喘息・慢性呼吸器疾患、高脂血症、脳卒中など)に重点を置いて配布を実施。

■現場の状況・物資配布の成果
・避難所の混雑: スリー・チャンドラジョティ中学校にはデヴィガート地区からの多くの避難者が滞在し、非常に混雑しています。ソーラー照明の設置により、日没後の避難所の安全性が大幅に向上しました。
・治療継続の重要性: 災害時には日常的な慢性疾患用医薬品の供給網が途絶えがちです。糖尿病、高血圧、喘息に対する適切な治療薬を提供したことで、現場での急性で生命に関わる事態を防止できました。
・地域との連携: 地区調整委員会との強力な連携によりスムーズな物流が実現し、重複や安全上のトラブルなく最も困難な状況にある人々へ物資を届けることができました。

■現地機関との物流調整、空輸による物資輸送へ
2026年9月2日、A-PADは甚大な被害を受けたラスワ郡へ空輸による物資配布を開始するため、ネパール医師会(NMA)およびネパール軍との物流調整を実施しました。
ソーラーパネル・ライトなどの支援物資はNMAへ正式に引き渡しを行い、天候や運用状況が許せば、同日からネパール軍のヘリコプターによるラスワ郡への輸送が予定されています。
■長期復興を見据えたステークホルダーとの連携
並行して行われたネパール学生会との協議により、地域に根ざした長期的な復興支援の枠組みが確立され、以下を重点的に支援していく計画です。
・心理社会的サポート: 被災した子ども・大人双方を対象とした、地域のメンタルヘルスおよびトラウマに配慮したケア枠組みの実施。
・住居の再建: 緊急用のテント・避難所から、居住用住宅の再建・確保へ。
・地方自治体との連携: 学生ネットワークを活用し、地方自治体とのスムーズな協力や資機材管理を促進。

ネパール学生会と長期復興支援に向けて協議
また、今回の緊急支援物資の提供は現地機関から高く評価され、A-PADと現地パートナーとの信頼関係がより強固なものとなりました。
■直近の支援:電力供給と物流の強化
被災地の状況をもとに、直近では以下の2点を優先的に支援します。
・電力ニーズへの対応: 被災地の多くは完全な停電状態にあるため、夜間の安全性を確保するべく、ソーラーライトを最優先に調達し、ネパール学生会へ引き渡しました。
・大規模な地上救援動員: 空路での輸送に加え、多様な支援物資を積載したハイラックス車(17台)を用意し、大規模な地上配送の準備を進めています。

A-PADは引き続き、多様なパートナーとの連携を生かした被災地支援を実施してまいります。
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