【A-PADスリランカ】レスキューチーム、マタラ県の豪雨被災地で緊急支援開始
2023.10.10
10月初旬から1週間以上にわたって強いモンスーンによる大雨が続いたスリランカでは、各地で家屋や道路、畑などが浸水し、多くの人が避難を余儀なくされています。国営災害管理センターの発表によれば、洪水と土砂崩れにより12地区の数百軒の家屋が被害を受け、1,473世帯を含む5万人以上が避難を強いられるなど影響を受けています(10/6時点)。
被害の全容はまだ明らかになっていませんが、一層の被害拡大を予想して、A-PADスリランカは10月7日、A-PADスリランカ捜索救助チームを南部州マタラ県に派遣しました。
今回の派遣チームは民間セクターからの9人で構成され、全員がA-PAD主催の急流レスキューの訓練受講生です。
チームはマタラ県サルボダヤ・ニルワラ・ウィシュワダラナ・ケンドラヤに集結し、被害の全容を把握するため、関係者の協力を得ながら調査を実施。小さな村の孤立した住民への食糧と医薬品支援の需要が高いと判断し、支援に向けた準備を進めています。
A-PADスリランカはこれまで民軍が連携して水難を含む様々な救助訓練を重ねてきましたが、災害の規模や地域は時間とともに刻々と変化し、それに応じて必要な支援も変化するため、現地の状況を迅速かつ正確に把握するという原則を念頭に動いています。
スリランカレスキューチームの本格的な派遣は今回が初めてで、現地の状況を関係者と共有しながら、支援を続けています。