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【A-PADネパール事務所】国際シンポジウムを開催  180人が参加

2022.07.07

A-PADネパール事務所は、6月28日、国家ビジネスイニシアチブと連携して、国際シンポジウム「ネパールにおける災害リスクの軽減・管理のための他機関連携プラットフォーム設立に向けて」を開催しました。首都カトマンズの会場には、政府・自治体、市民社会組織(CSO)や企業などの民間セクター、研究機関、メディアの関係者ら約180人が参加し、ネパール内外からオンラインでの参加者もいました。

 

A-PAD 3

 

プログラムはA-PAD理事長のクアジ・クアムルザマン氏(A-PADバングラデシュ代表)の挨拶から始まり、続いてAIN(The Association of International NGOs)SWC(社会福祉評議会)の代表者が、災害の多いネパールにとってマルチセクターによる災害救援プラットフォームの設立はとても重要で、力を合わせて取り組もうとスピーチしました。次に、ネパールの中央防災責任機関となる国家減災庁(NDRRMA)のCEOであるアニール・ポカレル氏(Dr.)が基調講演を行いました。

また、在ネパール日本国大使館の田村賢周参事官やネパール内務省大臣のバル・クリシュナ・カンド氏も講演。バル氏は、2015年のネパール地震の際、世界34か国以上が人々の捜索救助や救援物資の配布、復旧・復興に向けた支援に尽力したことへの感謝を示すとともに、「人々の命を守り、災害リスクを減らしていくためには、政府だけでなく、多部門が連携協力して災害に取り組み、地域社会のレジリエンスを高めていくことが大切である」と語りました。早期警報システムや情報収集の重要性にも触れました。

 

A-PAD Nepal 1

 

また今回の会議には、スリランカや日本などから各国A-PADの代表が参加。A-PAD加盟6カ国において、災害やコロナなどの危機下でセクターを超えた連携がどのように行われてきたか具体的な事例を交えて紹介したほか、災害の多いネパールにおいてA-PADネパールを設立する意義について説明しました。

 

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続くパネルディスカッションでは、ネパールのNPO「SOCH Nepal」常務理事で活動家のウッタム・ニラウラ氏のモデレートのもと、DRRの専門家であるスニル・サン・サキョ氏、ネパール政府の元書記官マン・バハドゥール・ビソワカルマ博士、NDRRMAのスポークスマンであるディジャン・バッタライ博士、FNCCI(Federation of Nepalese Chambers of Commerce and Industry)の社長であるシェカール・ゴルチャ氏A-PADCOOフィルザン・ハシム氏が、それぞれの経験や知見を共有。このうちビシュワカルマ博士は、「災害リスクの軽減に1ドルを投資すれば、救援と対応で13ドル節約できる」と語り、災害対策に投資する意義を強調しました。

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会場からは多くの参加者から質問が寄せられました。