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【A-PADインドネシア】フローレス島地震|現地調査と自治体連携で緊急対応を実施

2026.08.20

2026年8月15日、インドネシア・東ヌサトゥンガラ州(NTT)のフローレス島でマグニチュード7.7の地震が発生。これを受け、アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)インドネシアは被災地での現地調査、地方自治体との連携、情報発信、今後の保健・心理社会的支援や生活支援の準備を進めています。

西マンガライ県の被災状況(2026年8月16日撮影、東ヌサトゥンガラ州)

東ヌサトゥンガラ州FPRB(災害リスク軽減・気候変動適応フォーラム)および州地方防災局が公表した8月18日時点の被害報告では、死者70名、負傷者305名、避難者19,645名(2,681世帯)、家屋損壊7,968棟、公共施設・インフラ損壊744件、交通網損壊32件にのぼっています。

(参考: シチュエーションレポートNo.3 /インドネシア語)

A-PADインドネシアは、まず現地の状況を自らの目で確認し、関係機関と調整を行った上で、効果的な支援を検討する方針をとっています。現在の人道ニーズは、緊急シェルター、食料・生活物資、清潔な水と衛生設備、医薬品や医療サービス、心理社会的支援、脆弱層への支援、そして電力・通信機材など多岐にわたります。

西マンガライ県の被災状況(2026年8月16日撮影、東ヌサトゥンガラ州)

地方自治体との連携

発災直後からA-PAD インドネシアは西マンガライ県の地方防災局(BPBD)との調整を開始し、緊急対応の優先ニーズを把握するよう努めています。この連携は、政府主導の対応を補完し、支援の重複を避けることを目的としています。

仮設テントに避難する被災者(2026年8月17日撮影、東ヌサトゥンガラ州 西マンガライ県)

現地でのフィールド調査

A-PADのプロジェクトチームは、支援対象地域である西マンガライ県のワルロカ、ワルロカ・プシシール、ゴロモリの各地区で初期調査を実施し、住民・家屋・インフラの状況および優先ニーズを確認しています。あわせて、西マンガライ県の中でも特に被害が大きいとされるムベリリン郡(チュンチャ・ロロス、トンドン・ブランの各地区)についても調査を進めています。

現地からの報告によると、ゴロモリ村ではFPRB(災害リスク軽減・気候変動適応フォーラム)が中心となって被害アセスメントを実施し、村内では人的被害は確認されていないものの、住宅1棟の重度損壊、1棟の中程度損壊、1棟の軽度損壊のほか、小学校2校の施設損壊が確認されています。

あわせて、余震が続く中で自宅での就寝に不安を感じる住民のため、避難用の仮設テントが設置されました。村レベルで収集されたこれらの情報は、西マンガライ県の地方防災局(BPBD)に提出され、各村長による確認・検証も行われています。こうした現地調査は、今後の支援の規模と対象地域を判断する際に役立ちます。

保健・心理社会的支援の検討

A-PADインドネシアは、利用可能なリソースと現地調査の結果を踏まえ、基礎的な保健サービスおよび心理社会的支援の提供について検討を進めています。心理社会的支援においては、動員可能な内部体制もすでに確認されており、住民参加型の共同炊事場の運営と、当面の生活ニーズへの支援を組み合わせた対応が計画されています。

正確な情報を届けるために

A-PADインドネシアにとって、緊急対応には「住民が信頼できる情報にアクセスできるようにすること」も含まれます。WhatsAppやSNSでは未確認の情報が広がっており、正確な情報発信の重要性が一層高まっていることから、チームは地震状況の情報発信とともに、緊急時における情報・コミュニケーション管理のガイドライン作成にも取り組んでいます。

あわせて、西マンガライ県のBPBDと連携し、公式のホットラインや連絡窓口を広報資料に掲載する調整を進めています。これにより、住民が緊急時の情報を確認・検証できるようになることを目指しています。

現場からの好事例:災害対応認証ホテルの事例

ラブアン・バジョにあるThe Jayakarta Suites Komodo Floresは、ホテル防災認証制度の認定を受けている施設の一つです。今回の地震で建物は「中程度から大きな損壊に近い」被害を受け、正面の複数の柱に変形・湾曲が見られるなど、構造上の安全性に懸念が生じています。また、経営側にとっては地域住民を中心とするスタッフの雇用維持も課題となっています。

一方で、地震発生時の対応は、平時より取り組んでいるホテル防災認証制度の認定ホテルの好事例としても注目されています。地震発生時、ホテルはほぼ満室で、朝食前の時間帯のためスタッフの多くがすでに勤務・待機していました。スタッフは直ちに宿泊客全員を安全な場所へ避難誘導し、その後、周辺の複数のホテルへ振り分けを実施。避難・移転は比較的迅速に進み、約2~3時間以内に全宿泊客を安全な別のホテルへ移すことができました。

A-PADは今後も被災状況と人道ニーズの調査を継続し、関係機関との連携を踏まえて支援内容を決定していきます。

 

◎インドネシア地震 被災地支援活動へのご寄付を受付中です

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