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【A-PADバングラデシュ】洪水の被災地域で続く住居・生計への影響

2026.07.31

2026年7月上旬にバングラデシュ東部で発生した洪水を受け、アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)バングラデシュの運営団体であるCIS(Community Initiative Society)のチームは7月下旬、発災から2週間が経過したコックスバザールサダール郡の被災地域にて被害状況と住民のニーズを確認しました。

洪水の水は既に多くの地域で引いていましたが、住宅や道路などの被害に加え、生活と生計への影響が続いています。 

 

訪問したうちの一つ、ダリアナガル地区では約450世帯が暮らしており、このうち約80世帯が特に深刻な被害を受けました。7月7日、土砂崩れにより住宅が被害を受け、家の中にいた女性1人が亡くなりました。同じ家にいた夫も重傷を負いました。現在は容体が回復しつつあるものの、仕事を再開できない状況が続いています。

被災の爪痕が残るダリアナガル地区

ダリアナガル地区にある漁業コミュニティでは、約100世帯が暮らしています。洪水が発生する前に、CISのボランティアがコミュニティ住民を近隣の学校へ避難させたため、人的被害はありませんでした。一方、約8棟の住宅が全壊したほか、住民は漁に出られない状況が続き、生計に深刻な影響を及ぼしています。 

家屋の倒壊や損傷が深刻な漁業コミュニティの様子

また、約115世帯が暮らすヌニヤル・チョラ地区でも、洪水により多くの住宅が被害を受け、地域内の交通網も大きく損なわれました。地域内の交通網が大きく損なわれたため、住民は通行のために仮設の竹橋を設置しています。しかし、橋の安全性には課題があり、住民は危険を伴う移動を余儀なくされています。

洪水被害が深刻なヌニヤル・チョラ地区

A-PADバングラデシュと現地パートナーは、被災世帯に対する食料、現金、住宅修繕資材などの支援を進めています。洪水の被害を受けた500世帯に対し、保存食や調理不要の食品、現金を提供するほか、住宅被害を受けた35世帯に、防水シート、竹、ロープ、修繕キット、生活用品などを配布しました。また、移動診療チームではケガ、下痢、呼吸器感染症、皮膚疾患などの診療も行っています。しかし、被害の規模に対して支援は依然として不足しており、住宅の修繕や安全な移動手段の確保に加え、漁業をはじめとする生計の回復や、医療支援の継続が必要です。

A-PADは引き続き現地パートナーとともに被災した方々への支援を進めてまいります。