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【トルコ地震】「救出に成功しました!」ー協定先のNGOからメッセージ

2020.11.04

トルコとギリシャの沖合のエーゲ海で、10月30日午後、地震が発生し、被災地トルコ西部で救出活動が展開されています。3日には、がれきの中から3歳の女児が91時間ぶりに救出され、笑顔を見せる姿が世界中で報道されました。

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この救出現場で、A-PADが連携協定を結ぶトルコのNGO「GEA(ゲア)」*が活躍しています。GEA・SARチームコーディネーターのウムット・ディンシャヒンさんからメッセージが届きました。

地震後すぐの14:51、87人のGEA捜索救助チームのメンバーが、マグニチュード6.6のイージアン海周辺の被災現場に配置されました。私たちのチームは、マナブクユ地区、ヤグシオグルサイト、ブロックAで捜索救助活動を開始し、夜通し捜索を続けました。また、要請を受けて、もう一つの被災地であるDoganlar Apartmentでも、午前2時までに捜索救助活動を行いました。 Doganlar Apartmentでの長時間の捜索の末、GEA SARチームは2日、母親と双子の娘2人の3人を救助しました。そして3日には瓦礫の下で3歳の女の子を救出しました。 この活動にあたっては以前、A-PADに支援いただいた車両や機材が活用されています。日本の皆さんに改めてお礼を申し上げます。ありがとうございます!」

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*トルコの捜索救助専門団体「GEA」:

A-PADは、2016年にトルコの捜索救助専門団体「GEA(ゲア)」と災害時連携協定を締結し、緊急支援チームの対応能力の向上を図っています。1994年の発足以来、国内外の被災地で人命救助の活動を続けるGEAは、国連の国際捜索救助諮問グループ(INSARAG)のメンバーで、各国からの招待を受けて民間の消防団などへの訓練も実施しています。2016年8月、A-PADはイスタンブールで開催された約10日間の国際訓練に台湾のレスキューチームとともに参加し、訓練テントに宿泊しながら夜間の救出や壊れた建物への侵入、救助犬による捜索などさまざまな状況を想定した訓練を行いました。また、日本からの支援として、ワゴン車と捜索救助用の資機材(屋外用の発電機、チェーンソー、カッター、ストレッチャー、夜間照明(灯光器)、スコープカメラ、スキャナーなど)を提供。それらの機材が今回、救出現場で活用されました。