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【COVID-19/A-PAD韓国】休園中の児童センターに1日200食のお弁当を配布

2020.03.14

韓国政府の発表によれば、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による感染者数は、3月13日時点で7979人。これは、中国、イタリア、イランに次ぐ、世界で4番目に多い数字です。

韓国のなかでも特に感染者数が多い地域の一つ、大邱(テグ)市では、2月18日、31人目の感染者が出た直後に地域児童センターの一斉休園が要請されました。1ヶ月近くが経つ今も、開園の目処はたっていません。多くの児童センターではこれまで昼と夜の2回、給食が支給されていましたが、それらが唯一の栄養バランスのとれた食事、という子も少なくありません。政府は、給食の代わりに指定飲食店で利用できる「給食クーポン」を配布していますが、保護者が情報を知らなかったり申請する余裕がなかったりして、子どもたちがまともな食事をとれない状況が危惧されていました。

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そこで、A-PAD韓国は、3月9日から22日まで、大邱市寿城区13地域の児童センターの子どもたちに毎日200食の栄養バランスのとれたお弁当を提供するプロジェクトを開始しています。

「お弁当づくりは、各児童センターの近くにあるレストラン4ヶ所に協力を依頼しました。飲食店も休業を余儀なくされる中、地域経済が冷え込み、少しでも活性化につながればと思っています」とは、A-PAD韓国のイ・チャンウさん。各レストランでは、野菜やお肉、ご飯などがたっぷり入った手づくりのお弁当が用意され、A-PAD韓国のスタッフらが児童センターに届けました。お腹をすかせた子どもたちに色とりどりのお弁当を手渡すと、嬉しそうな表情が印象的でした。施設の職員のみなさんもホッとした様子でした。

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他方、深刻な事態を目の当たりにし、A-PAD韓国ではさらなる支援を必要性を痛感。今後も最大限の支援を続けていく計画です。「子どもたちに会い、1日200食では足りないと感じ、来週からは毎日1600食を提供できるよう準備を進めています。児童センターに通う子どもたちにしっかりご飯を食べてもらいたい」(チャンウさん)。

これらの支援活動は、韓国生活協働組合iCoopの資金サポートをはじめ、多くの皆様の協力を得ています。