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【フィリピン・セブ島沖地震】ボゴ市とサン・レミジオ市で被害状況とニーズの調査を実施

2025.10.07

2025年10月2日、アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)フィリピンを含む緊急調査チームは、被災地であるセブ州北部のボゴ市とサン・レミジオ市で被害状況とニーズの調査を実施しました。

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●ボゴ市

セブ島の北部に位置するボゴ市には29のバランガイ(Barangay:フィリピンの都市と町を構成する最小の地方自治単位)があります。複数のバランガイで発生した土砂崩れにより、多くの方が犠牲となりました。

被災者の中には、野原に仮設シェルターを設置して避難している人もいます。また、ボゴ市では地震と停電により給水停止中で、飲料水が不足しています。

加えて、現地の医師によると、主要な水源や井戸の水が濁っているため、入浴や家事で使う前に水を濾過する必要もあります。

ボゴ市では医療ニーズも高まっていることから、セブ医師会が10月1日からボゴ市のセブ州立病院に医師を派遣しました。

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バランガイ・ビナバグのプロク・リバス地域では土砂崩れにより14人が犠牲となった

 

●サン・レミジオ市

政府施設の大半が地震により甚大な被害を受けたため、空き地に災害指揮所用のテントが設置されています。被災者がモジュール式テントに避難する様子も確認されました。

同市では建物の倒壊により少なくとも14人が犠牲となりました。すでに3,685回を超える余震が続いており、さらなる被害を避けるため屋外に避難する人もいます。

発災後、同市でも水と電力の供給が停止中です。ボゴ市と同様に、水道局や井戸からの水は限られているうえ、飲用に適さない状態です。

また、同市地方政府は、被災者の医療ニーズに対応するため、医療テントを設置。他自治体から寄付された医薬品を活用し、患者の治療が行われていますが、破傷風トキソイドや抗生物質など多くの医薬品が依然として不足しています。さらに電力がまだ復旧していないため、医薬品保存用の保冷剤も必要です。

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医療テントで医学生ボランティアらが被災者の治療を行っている様子

 

以上の2市における調査の結果、浄水器、調理済み食品、寝具一式、衛生用品セット、仮設シェルター、医薬品の緊急ニーズが確認されました。

A-PADフィリピンは、セブ商工会議所、セブ大学、中部ビサヤ保健省などと連携しながら、今後も被災地に迅速な支援を届けられるよう活動を続けていきます。

引き続き、皆様のあたたかいご支援をどうかよろしくお願いいたします。

 

◎フィリピン被災地支援活動へのご寄付を受付中です

【クレジットカード/ 銀行振込 / 郵便振替】

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