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【A-PADバングラデシュ】サイクロンと洪水に見舞われた2024年を振り返る

2025.01.23

flashflood response 1

南アジアのバングラデシュはアジアの中でも災害の多い国ですが、特に昨年は2024年5月のサイクロンに続き、8-9月に南東部で洪水が発生し、被災地の貧困層の生活に深刻な影響を与えています。A-PADバングラデシュは、両災害において災害発生時に緊急対応を行い、被災地に支援を届けました。特に、8月に発生した国内東部の大規模洪水では、インフラが寸断された中での支援でしたが、パートナー団体や軍と連携して食料品やORS(経口補水液)などの物資のほか、人々の命を守るためのヘルスサービスを、延べ9万人以上に届けました。

flashflood response 2

A-PADバングラデシュがこれらの支援を実施できた背景には、平時からの備えとトレーニングを強化してきた点が挙げられます。国や自治体、民間企業、NGO、そして地域コミュニティなどと連携しながら、国内8カ所の緊急災害管理調整センターとその地域住民への啓発プログラムやワークショップ、トレーニングを実施し、一人一人の自助・共助の力をつける災害対応能力の強化を目指してきました。また、これまでに61団体と災害時連携協定を締結し、緊急時に互いのリソースを出し合いながら助け合える体制を整えてきました。

drilling session

2020年から継続して事業を実施してきたA-PADバングラデシュは今、市民社会に親しまれる存在となっています。毎年起こる災害に備えるため、今後も活動を続けていきます。

※本事業は、日本外務省NGO連携無償資金協力「マルチセクター災害対応プラットフォームによる持続的な災害管理ネットワークの能力強化事業」により実施しています。