【A-PADスリランカ】サイクロン被害の被災地でレスキューチームが活躍
2024.12.05
スリランカでは11月23日、ベンガル湾南東部で発生したサイクロン「FENGAL」により洪水や地滑りが発生し、甚大な被害が出ています。スリランカ政府によれば、12月3日時点で、死者18人、被災者総数約47万人にのぼるとしています。
スリランカ海軍は被災地に速攻舟艇部隊(RABS)の専門チームを派遣。その中には、A-PADスリランカが実施した水上捜索救助訓練を受けた海軍職員37人も含まれており、危険な状況にあったマハウェリ川で迅速な救助活動を実施し、多くの人命を救助しました。
A-PADスリランカが実施してきたスイフト水上捜索救助訓練は、自然災害時の捜索救助のスキルを向上させるために設計された海外専門家によるプログラムで、過去数年間にわたって実施。スリランカのレスキュー人材の能力向上とリーダー輩出を目指して、実践的な訓練を続けてきた成果が少しずつ見え始め、同国の海軍レスキューチーム全体のスキルアップにもつながっています。
また日頃から様々な関係機関と連携するA-PADスリランカは、災害管理センター(DMC)、国家建築物調査機関(NBRO)、灌漑局、気象局などからの気象警報や注意報などの情報を支援団体や企業などに配信。メディアと調整し、洪水被害の状況や復旧・復興のためのアドバイスなどを専門家が解説する番組づくりにも貢献した。