【A-PADインドネシア】バリでBCPファシリテーター研修を実施
2024.06.04
A-PADインドネシアは5月20~22日の3日間、インドネシアバリ州カランアッサム県トランベン村で、BCP(事業継続計画)ファシリテーター育成研修を実施し、自治体関係者や市場責任者、零細企業オーナー、青年会リーダーなど約20人が参加しました。
ダイビングスポットとして知られるトランベン村は、観光産業が大きな収入源になっていますが、ホテルなど観光セクターのサプライチェーンを下支えしている中小企業のレジリエンス強化が急務となっています。観光地における防災・減災は国家防災計画における優先事項とされていますが、各々が独自に進めており機能しているとは言い難い状況です。
そこで今回の研修では、いざ災害が起きた時、中小企業のダメージを最小限におさえられるよう、BCPの策定を支援するための第2年次に開発したBCP策定ツールを用いてファシリテーターの育成研修を実施し、中小零細企業がBCPを策定できるようサポートする。
実施にあたっては、インドネシアの経済調整庁とバリ州地方防災局、カランアッサム県地方防災局、カランアッサム自治体と連携。1日目はカランアッサムの産業や災害の歴史について理解を深め、2日目はサプライチェーンがどのように関わり合っているか、養豚・紡績・アラック(ヤシから作るバリの地酒)の3つに分かれてグループワークを行いました。
そして3日目は、実際に市場や養豚農家、紡績農家、アラックを作っている事業者を訪ね、BCPを策定するための聞き取りを行い、気づいたことを全員で共有しました。