【A-PADバングラデシュ】2県で女性向けの防災訓練を実施
2023.12.28
A-PAD バングラデシュでは、一人でも多くの人が地域の防災活動や計画づくりに積極的に参加し、災害時のリスクを減らせるよう、地域の女性たちの防災・減災の知識やスキルの向上を目指して活動しています。
11月、2つの地域で女性のための防災訓練を実施。11-12日にバングラデシュ南西に位置するクルナ管区バゲルハット県で、14-15日にはパトゥアカリ県で開催し、合わせて45人が参加しました。
以下、バングラデシュからの現地レポートをお届けします。
海岸沿いに位置するバゲルハット県とパトゥアカリ県は、災害の多い地域で、毎年にようにサイクロンの被害を受けています。2日間の訓練では、特に災害が起きたとき脆弱な状況に陥りやすい女性たちに注目し、彼らが緊急時にいち早く避難できるようになることを目指しました。
1日目には、サイクロンを想定したディスカッションとワークショップを実施し、政府のサイクロン準備プログラムチームも同席しました。
続く2日目には、火災発生を想定した実地訓練を実施。避難方法など緊急時の対応について、一人一人が 危機感を持っていち早く的確な対応ができるよう訓練しました。避難訓練は定期的に開催しており、練習を重ねることで、それぞれが落ち着いて避難しパニックを避けられるようになることを目指しています。
訓練では、水の事故の際に子どもを救助する方法や心肺蘇生など、さまざまなデモンストレーションも行われました。
災害に強い地域社会を作るためには、女性のエンパワーメントが不可欠です。A-PADバングラデシュは引き続き災害時の人々の命を守ることを目標に、訓練や啓発活動を行います。
本事業は外務省の日本NGO連携無償資金協力(N連事業)の一環として実施しています。