【A-PAD バングラデシュ】専門家チームの派遣とPCR検査ラボの設置
2022.01.09
バングラデシュは、サイクロンや洪水などの自然災害に毎年のように見舞われる災害大国です。一昨年以降は新型コロナウイルスによる医療の切迫と社会・経済状況の悪化が貧困層の生活を直撃しています。
A-PADバングラデシュ(コミュニティイニシアチブソサイエティCommunity Initiative Society:CIS)では、国内7カ所の緊急災害対応管理センターに医療の専門家チームを配置。ローカルコミュニティに、各地域で起こりうる様々な災害対応について、コロナ対策を含む備えや減災の方法について、情報共有を続けてきました。また、現地NGOや民間組織、行政機関関係者との緊急対応方法について研修などを実施してきました。さまざまな立場の人を巻き込みながら知見の共有を行うことで、災害のリスクを避ける行動に役立てるだけでなく、災害時や災害後に人々が協働するプラットフォームを確立させることを目指しています。
また、2021年には、DCHT(ダッカコミュニティホスピタルトラスト)と協力し、新たにPCR検査ラボを設置。感染の早期発見を目的に、8,000件を超える検査を実施してきました(2021/11末現在)
A-PADバングラデシュは、2020年から継続して活動しており、各地域の民間セクターや市民社会など様々なセクターにおいて、その活動が受け入れられ親しまれるようになってきています。活動にあたっては、密にならないよう距離を取ったり、消毒液を利用したりするなど感染対策にも力を入れています。
※本事業は、日本外務省NGO連携無償資金協力(「マルチセクターによる災害対応プラットフォームの構築およびその持続的な運営のための能力強化事業」 )にて実施しています。