【A-PADバングラデシュ】ロヒンギャ難民キャンプ大規模火災 緊急支援開始
2021.03.26
バングラデシュ・コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプで、3月22日、大規模な火災が発生し、シェルターやモスク、コミュニティセンターなど1万戸を超える建物が焼失しました。火災の原因はまだ特定されていませんが、バングラデシュ政府や援助機関が夜を徹して救助にあたり、難民は各地のシェルターへ避難しています。火災現場では、難民キャンプのフェンスが原因で救助が遅れたり、通信状況が悪くて連絡が取りづらいといった問題が発生しています。
A-PADバングラデシュのメンバーであるDCH Trust(ダッカコミュニティ病院)とCIS(コミュニティイニシアチブソサエティ)は、被害状況を調査中のプライマリーヘルスケアセンターの緊急支援チームに加わり、緊急支援活動を開始しています。
バングラデシュでは、間もなくモンスーンの季節が到来する予定で、難民キャンプの再建は急務となっています。プライマリーヘルスケアセンターでは、保健医療サービスの提供や、熟練チームによる移動型診療所での一次診療、救急医療チームによる負傷者への対処、被災者の心理的サポートなどの実施に向けて準備を進めています。また、緊急シェルターへの支援として、防水シートや蚊帳、充電ライト、食糧、安全な飲料水を配布するほか、新型コロナウイルス対策の啓発および安全対策としてマスクや衛生キットの配布も予定しています。DCH TrustとCISは、医療や物資の支援を通じて、被災した人々の安全・安心な避難生活と一刻も早い生活再建をサポートしていきます。