【A-PADインドネシア】支援拠点「ポスコ」を開設(スラウェシ地震)
2021.01.18
インドネシア・スラウェシ島西部で1月15日に起きたマグニチュード(M)6・2の地震で、甚大な被害が発生し、1月15日から1月28日まで、西スラウェシ州で非常事態宣言が発出されました。国家災害対策庁は17日、少なくとも死者73人、負傷者700人以上にのぼると発表。特に西スラウェシ州の州都マムジュでは病院やホテルほか多数の家屋が倒壊し、生き埋めになった人の捜索活動が続いています。また、震源地に近いマジェネ県では2万7,850人が避難しています(
A-PADインドネシアは、マジェネ県Malunda郡で災害支援NPO「ACT」と「Skala」、災害情報ウェブサイト「Disaster Channel」とともに、支援拠点「ポスコ」※を開設。トラックを手配して、このポスコを拠点に、大規模な食糧パッケージを届けるほか、給水設備や仮設トイレを設置するなど1万5,000人の避難者への支援を計画しています。
なお、ACTとSkala,、Disaster Channelの連名で、募金を呼び掛けるキャンペーンを立ち上げました。詳しくはこちら
http://disasterchannel.co/2021/01/17/peduli-gempa-sulawesi-barat-bersatukuatkanmajene/?lang=en
※ポスコ(POSKO):インドネシア語で「POS」は拠点、「KO」は軍隊を意味し、元々は軍の前線基地に由来している。その後、「KO」の解釈がコミュニーションやコーポレーションへと広がった。被災者がつながりあった小単位の助け合いで、誰もが設置できる。拠点としての空間でもあり、そこで活動する組織そのものを指す場合もある。インドネシア政府は2009年のスマトラ島沖地震の際に、支援体制を一元化するために個人やグループ単位でのポスコの設置を規制したが、被災地では自然発生的にポスコが設置され、結果的に政府と協働する形で、被災者の復興を支えている。