【A-PADバングラデシュ】サイクロン「ファニ」 緊急保健支援を開始
2019.05.13
5月3日から4日にかけ、大型で勢力の強いサイクロン「ファニ」がインド東部やバングラデシュに上陸し、地元メディアなどによると、6日までにインドで少なくとも30人以上、バングラデシュで10人以上が亡くなりました。
インドで猛威を振るった大型サイクロンは、5月4日バングラデシュに上陸、風速80kmの熱帯低気圧になりました。サイクロンにより63000ヘクタールの土地が浸水し、1800ヘクタールの作物が被害を受けました。
CIS(Community Initiative Society)とA-PADバングラデシュは、DCH TrustやSEEDsインドと共同で、インド東部オリッサ州と西ベンガル州、バングラデシュの南西部で、被災した人々に、浄水タブレットやORS(経口補水液)を提供するなど緊急保健支援を行っています。また、サイクロンの被害を受けたバングラデシュ南西部、パトゥアカリ県ガラチパと沿岸部のボーラで、被害状況の調査を行い、今後、食料品および食料品以外の支援物資の提供も計画しています。
A-PADバングラデシュは「過去のサイクロンと比較すると被害は小さく、バングラデシュ政府の避難命令もさることながら、災害対応プラットフォームA-PADバングラデシュが昨年から実施してきた地域コミュニティや民間団体向け防災能力向上ワークショップが、避難行動への意識向上と行動につながった」と語っています。