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【ミャンマー】「子どもたちを笑顔に」、僧院学校の校舎を建設

2015.07.14

アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)は、韓国のメンバー団体「韓国災害救護協会(Korea Disaster Relief Association、以下KDR)」とともに7月上旬にミャンマー、ヤンゴン市の農村部を訪れ、僧院学校の新校舎落成式に出席しました。この事業はミャンマーの協力団体「Community Development Association (CDA)」と協働し、2015年2月から開始した事業です。

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建設したのはヤンゴン市中心部から車で約2時間のバガンタン村(Bangan Taung)の校舎。僧院学校の児童たちは、これまで木造の教室で地べたに座り授業を受けていました。この地区では洪水や台風などの自然災害も頻繁に発生し、そのたびに大きな被害を受けていました。それに加え、学校に通う児童たちの家庭は貧しく、公立の学校に通わせるための制服や学習用品などを用意する余裕もありません。そのため、村の僧院学校で、安心して勉強に専念できる校舎の建設が強く望まれていました。

OldBuilding_KDR

建物は4教室を備えたコンクリート製で、日本の小学生から中学生に当たる1年生から8年生まで約230人が快適に学ぶことができるよう、机、イスも贈られました。また頑丈な新校舎は災害が多いこの地区で、地域住民の避難所としての役割も担うことが期待されています。

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新校舎建設資金は、KDRが韓国で実施したファンドレイジング(資金調達)事業で集められました。この事業は「ホープTキャンペーン(Hope-T)」と呼ばれ、寄付者が購入したTシャツにイラストを描き、そのTシャツも寄付金とともに現地に贈られるというものです。このキャンペーンには一般の方のみならず、韓国の大手銀行、韓国国民銀行や総合商社の大宇インターナショナル(Daewon International)などの企業からもご協力いただき、日本円で約500万円の寄付金が集まりました。

APAD T-shirt distribution

式典では、寄付者から贈られたイラストが描かれたTシャツ5000枚も合わせて配布され、同校の児童をはじめ、ヤンゴン市内の特別支援学校やミャンマー社会福祉局が運営する孤児院などの児童にも届けられ、会場は笑顔でつつまれました。

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A-PADとKDRでは、この事業の他にも、各国で経験豊富なNGOと協働し地域開発のための事業を行っています。今後も関係機関と連携を深め、アジア各国の防災能力向上に寄与していきたいと考えています。