【A-PADインドネシア】レウォトビ・ラキラキ山噴火の被災地で水の配給支援を開始
2025.11.06
インドネシア、東ヌサ・トゥンガラ州東フローレス県におけるレウォトビ・ラキラキ山の噴火の被災地支援のため、A-PADインドネシアは10月25日から現地入りし、アセスメント(状況評価)および清潔な水の配給を開始しました。
以下、現地からの最新報告です。
<被災地Lewotobi地区の最新情報>
●避難者総数: 7,959人(1,777世帯)
●水と衛生:
A-PADインドネシアは10月29日に約10,000リットル、10月30日に25,000リットルの清潔な水を配給しました。
現在の水供給量は、仮設住宅サイトの3,277人の居住者に対する最低限のスフィア基準(15リットル/人/日)の60〜70%しか満たしていない状況です。
-衛生設備の不足: 共同トイレが数十人の居住者間で共有されており、手洗い場や廃棄物処理の仕組みが不足。
-健康リスク: 雨季が近づくにつれ、衛生状態の悪さに関連した呼吸器感染症(ISPA)、胃炎、皮膚炎などの健康問題が報告されている。
-当面の優先事項:
・給水車の増強、2,300リットルタンク 約25台の追加
・男女別のトイレと入浴施設の設置
・排水路の整備と廃棄物収集場所の設置
●避難施設および住宅支援:
・仮設住宅: 3,277人(890世帯)が居住。
-場所はコンガ村の3つの仮設住宅サイトで、被災地から約15km
-ホケン・ジャヤ、クラタンロ、ボル、ナウォコテン村からの人々が避難
-清潔な水、衛生設備、プライベート空間が不足
・仮設野営地(Poslap): 2,836人(746世帯)がテントで生活。
-このグループは、特に清潔な水と食料供給について引き続き人道支援に頼っている。
-一部の家族は自立を取り戻すために小規模な生計活動を開始。
・移行期シェルター支援(DTH): 1,846人(641世帯)が該当。
-恒久住宅支援の対象者として認定されており、建設期間中は仮設宿泊施設に滞在。
●教育:
Wulang Gitang(ウラン ギタン)中学校、Wolorona(ウォロロナ)小学校、INPRES NOBO(インプレス ノボ)小学校でのアセスメントにより、広範なインフラ被害が明らかになりました。教師も避難しており、仮設シェルターでの学習が行われています。
-緊急のニーズ:
・損壊した施設に代わる追加の代替教室の建設
・教科書、筆記用具、ホワイトボードなどの教材
・学校での適切なトイレと手洗い設備の設置
・教師への通勤支援
●人道支援の状況
-政府: インドネシア政府(BNPBとBPBD)が緊急対応を主導し、3つの避難サイト(HUNTARA I-III)を設置。食料、防水シート、水の供給、移動診療所を展開している。
-他のNGO団体等:仮設教室の建設、心理支援、水の配給、衛生キット・マット・毛布・防水シートの配布などを実施。
–A-PADインドネシア:水と衛生、教育などの分野のアセスメント、清潔な水の配給を実施。
A-PADインドネシアは、現地のニーズに応じて引き続き支援活動を展開していきます。









