【A-PADフィリピン/国家防災月間】災害対応・気候変動対策に向けたオンラインセッションを開催
2025.07.24
国家防災月間(NDRM2025)でもある7月22日、A-PADフィリピンは、「Painted Walls, Practical Skills, Powerful Voices」と題したオンラインセッションを開催しました。このセッションは、A-PADフィリピン・ボランティアメンバーによる災害対応・気候変動対策に向けた取り組みの共有、人材ネットワークの強化を目的としています。
本イベントは各地域のA-PAD登録ボランティアやユースメンバーが企画しました。過去には、各地域のボランティアが災害発生時のニーズ調査や物資支援、被災地の早期復興など各種活動に努めてきました。
セッションにはフィリピン各地の人材ネットワークメンバーのほか、A-PADスリランカ、A-PADバングラデシュ、A-PADインドネシアなどの国際メンバーも含む約90名が参加。簡単なアイスブレイクの後、フィリピンの3地域での活動事例の発表が行われました。
1)「Resilience in Strokes: Art that Speaks Readiness」ビコル地域人材ネットワーク

ウォール・ペイントを通じた防災啓発活動を紹介。壁のアートは視認性が高く、多くの通行人の目に止まりやすい利点があります。特に大学や教育機関の近くのウォール・ペイントは、学生や若者に対して災害に関するメッセージをダイレクトに届けることができます。若い世代に人気のある鳥のキャラクターを活用し、若者の関心を引き寄せるなどの工夫点がシェアされました。アートとしての位置付けだけでなく、災害対応への先制的なアプローチとしての効果も示されました。
2)「Next Gen CHAMPS :A Strategy for Resilience」東部ビサヤ地域人材ネットワーク
次世代リーダー育成を目的としたCHAMPプロジェクトによる、コミュニティ・レジリエンスの強化について紹介。災害や気候変動に関する知識と対応スキルを兼ね備えることが、次世代のチャンピオン(CHAMP)やヒーローであるというビジョンのもと、若い世代を巻き込んだ研修や活動計画の策定、地域活動を展開しています。SDGs目標の11番目「住み続けられるまちづくりを」、13番目「気候変動に具体的な対策を」に基づいた、コミュニティレベルでの草の根的アプローチを主軸としています。
3 )「Hands-on Preparedness:When Every Second Counts」ソクサージェン地域人材ネットワーク
だれもがすぐに実践できる災害対応を目的とした、2つのコミュニティにおける防災啓発活動や講習会の事例を紹介。防災グッズの準備のほか、三角包帯を使った応急処置方法など身のまわりで行う災害対応活動に焦点を当てています。世界的にも災害の頻度やリスクが増している昨今、即座に実行できるような災害対応スキルの習得を通じた、コミュニティレベルでの防災意識の底上げを目指しています。
3地域の発表後、全体での意見交換なども行われ、参加者同士の連携を深める機会となりました。
A-PADフィリピンは、今後も地域レベルでの災害・気候変動への取り組みを続けていくとともに、地域を超えた幅広い連携の促進にも励んでいきます。また、地域の皆さんにA-PADの活動を知りたい、








