【A-PADバングラデシュ】豪雨時の緊急対応 洪水のなか人命救助に貢献
2025.07.04
5月後半、バングラデシュのバゲルハット、コックスバザール、パトゥアカリ、ネトロコナ、ハビガンジ、パブナ、ダッカで豪雨が発生しました。A-PADバングラデシュが連携する災害対策チームは緊急対応を開始。現場スタッフと地域ボランティアは緊密に連携し、人命救助と交通網の復旧に尽力しました。
水位が急上昇するなか、現場スタッフは訓練経験のある地域ボランティアと連携し、最も被害の大きい低地を戸別訪問しました。救助艇と即席のいかだを使い、高齢者や子供を含む37人の住民を高台や仮設避難所へ安全に避難させることに成功。洪水のピーク時のなか迅速な行動のおかげで、人的被害の発生を防ぐことができました。
同時に、別のチームは道路整備作業を主導しました。チェーンソー、ロープ、安全装備を装着したボランティアたちは、現場スタッフの指示のもと、医療施設や市場へ続く主要道路を塞いでいた倒木や泥の撤去作業を実施。8時間以内に2本の主要道路が復旧し、救急医療サービス、物資輸送トラック、そして住民たちが安全に移動できるようになりました。
今回の緊急対応は、A-PADバングラデシュの調整のもと、災害管理委員会、地方自治体、地域ボランティアの間で事前に確立されたパートナーシップが功を奏した事例といえます。同時に、地域内の信頼関係を強めるだけでなく、地域レベルでの災害対応への備えの重要性を示すものとなりました。








