【A-PADスリランカ】水難救助訓練で緊急即応体制を強化
2025.06.10
A-PADスリランカは国内の災害対応能力向上に向けて、2025年にこれまで2回の水難救助訓練を行いました。1回目は2月に西部州のマウント・ラヴィニア・ビーチで実施。以前台湾で開催された、インド太平洋合同水難救助訓練の際に得られた知見や技術の共有に重点が置かれました。
この訓練では、水中という厳しい環境下でのチームワークを強化するため、膨張式救助艇の操縦、ボート転覆訓練、人命救助訓練、ロープや担架を使った技術訓練など、高度な急流救助訓練が行われました。
2回目は4月、南西モンスーンシーズンの到来に合わせて、北中央州のカラウェワで地域一体型の水難救助訓練を実施。訓練をより実践的なものにするため、地域イベントと組み合わせる形で開催されました。イベント中、緊急時を想定したリアルタイムでの水難救助訓練を行ったことにより、すぐに命を救うための即応態勢を整えることができました。
このような定期的な訓練により、A-PADスリランカは国内の防災能力を強化するとともに、国を越えた効果的な緊急対応に備えます。
参加した現地の救助隊員は、日本外務省の政府開発援助(ODA)を通じて、A-PADが支援するIRIA認定の日本人トレーナーから長年にわたり訓練を受けてきました。A-PADスリランカは日本の継続的な支援へ深謝するとともに、培った技術を訓練などの取り組みに還元し、国全体の緊急対応力の向上につなげていきます。








