【A-PAD緊急支援】新型コロナウイルス 中国にスタッフを派遣
2020.01.28
中国内陸部の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染をめぐり、世界的な流行拡大が懸念されています。1月27日時点で中国での感染者は2700人を超え、日本を含むアジアや欧米でも感染者が確認されています。
A-PADは、「空飛ぶ捜索医療団 ARROWS(アローズ)」の一員として、緊急支援活動を開始しました。1月27日、日本から中国にスタッフ1名を派遣。武漢に近い上海を拠点に状況およびニーズに関する調査を実施し、必要に応じて現地パートナーを通じてマスクやグローブなどの支援物資を配布します。
また、26日時点で4人の感染が発表された台湾への協力に関する調査も開始しています。台湾では、現地パートナーの「鉄漢隊ASIA」が、台湾の医療機関8施設と連携して、病院の入り口などに救護用テントを張り、病院への受診を希望する患者の症状や渡航・移動ルートを確認するなどして、感染拡大を防ぐための対策に尽力しています。なお、鉄漢隊が現在活用中のテントの一部は、2018年の台湾地震の際にARROWSメンバーである「一般社団法人アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)」が寄贈。A-PAD及び特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、台湾地震の際にレスキュー隊を派遣し、行方不明者の捜索や医療支援活動に協力しました。
なお、現地での活動は、日本にいるARROWS医師の指導のもと、感染予防のために、関係機関からの情報を十分に確認し、衛生管理を徹底して行います。
新型コロナウイルスによる肺炎の流行を食い止めるため、あらゆる力を結集し、一人でも多くの命を救う取り組みが求められています。ぜひご関心をお寄せいただき、多くの皆様からのご支援・ご協力をお願いいたします。
http://apadm.org/japanese/donate/
◆ARROWS(アローズ、Airborne Rescue & Relief Operations With Search):
災害が頻発する昨今、大規模災害の被災地などにいち早く駆けつけ、より多くの救助・救命活動を行うため、2019年12月に発足した災害緊急支援プロジェクト。ヘリコプターなどの航空機を活用し、医師などの医療従事者や災害救助犬などの救助チームが被災地に赴きます。メンバーは、国内外で豊富な災害支援の実績を持つNPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)を核に、佐賀に事務所を有するNPO法人アジアパシフィックアライアンス・ジャパン、官民連携のプラットフォーム機能をもつ公益社団法人Civic Forceなどのほか、経済・政治・医療など各界のリーダーがアドバイザリーボードメンバーとして参画し、活動を支えています。現場では自治体、病院、NPO、さらに米軍などとも連携を図り、医療・レスキューから物資配布や避難所運営まで必要な支援を最適な形で届けます。子どもたちに向けて災害時の初期対応や自分で命を守る方法なども伝えています。https://arrows.red/
◆本件に関するお問い合わせ:
ARROWS広報 TEL:0952-20-2900(A-PADジャパン事務所)Email: pr@arrows.org