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【台湾 台風】台湾での台風被災地にて捜索活動を実施

2015.08.08

大型で非常に強い台風13号は、強い勢力を維持したまま台湾に上陸し、猛烈な暴風による倒木、建物の一部損壊、豪雨による土石流の発生など台湾各地に甚大な被害を与えています。

現地報道によると、8日午後6時現在、海で高波にのまれた親子や強風により飛ばされた看板が直撃した男性など6人が死亡。また各地で土石流が発生し、行方不明者が出ています。

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アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)は、パートナー団体のピースウィンズ・ジャパン(PWJ)と合同の緊急支援チームを結成し、台風による大規模な被害を予想し、台風が台湾に上陸する前にチームを派遣しました。

緊急支援チームは、台風通過後の8日午後より、現地の警察や消防、またパートナー団体である台湾の医療ボランティアNGOの「台湾路竹会」と連携し、迅速に被害状況を調査しました。

その結果、台北市内から南に約1時間の場所にある、新北市新店区新烏三段地区の川、南勢渓沿いにある集落が土石流により大きな被害を受けているほか、62歳の男性が行方不明との報告を受けました。

救助犬を活用した捜索活動の要請を受け、緊急支援チームでは現地に災害救助犬2頭、スタッフ10名を派遣。現地警察、消防、消防団と協働し、捜索活動を行いました。

地元住民によると、南勢渓の川の水位は台風が上陸した7日夜から大雨の影響でみるみる上昇し、8日朝には川沿いにある2階建ての住宅の1階部分が完全に浸水したとのことです。行方不明者については、午前7時ごろ、男性が川に流されているのを近所の住民が目撃しており、水位の下がった同日午後に土砂やがれきが滞留している川沿いでの捜索を開始しました。

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川沿いの土地には横転した車両や流されたがれきが残り、また土砂が大量に積もっており、捜索活動は難航しました。昨年8月の広島土砂災害、昨年12月のフィリピン台風、今年4月のネパール地震で捜索活動に尽力したPWJの災害救助犬の「夢之丞」と「ハルク」も土砂の中を懸命に捜索いたしましたが、残念ながら男性の発見には至りませんでした。

緊急支援チームは引き続き台湾政府や現地警察、パートナー団体と協力しながら活動を続けます。

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