【A-PADスリランカ】サイクロン被災地に安全な飲料水を届ける:パートナー団体との連携で実現した給水支援
2026.06.03
全国で200万人以上が被災した2025年11月のサイクロン「ディトワ」から半年以上が経過しました。今もなお復興の途上にある中、中部州のヌワラエリヤ県およびバドゥッラ県の山岳地帯では、豪雨や土砂災害によって汚染された水源により、安全な飲料水へのアクセスや衛生環境の悪化が深刻な課題となっていました。現地調査では一部の学校や避難施設において、水の濁りが激しく沈殿物を含んだ水が確認されたほか、大腸菌による汚染も確認されました。

水の濁りや沈殿物が確認された (左・ヌワラエリヤ県、右・バドゥッラ県)
こうした状況を受け、アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)スリランカは、Relief Singapore、Airlink、Council for Business with Britain(CBB)、スリランカ災害管理センター(DMC)および国家災害支援サービスセンター(NDRSC)と連携し、被災地域への給水支援を実施しました。
今回の支援では、Relief Singaporeより寄贈された27台のコミュニティ向け浄水器「ROAM filter Plus」を活用。浄水器はAirlinkの支援のもとシンガポールからスリランカへ輸送され、DMCおよびNDRSCの協力により、通関手続きや保管、各地域への輸送調整が行われました。その後、A-PADスリランカは地方行政機関と連携してニーズ調査を実施し、支援先を選定。さらに、CBBの協力のもと、設置支援や利用者向け研修を実施しました。


ヌワラエリヤ県Walapane地区の学校に浄水器を配布している様子
このように、NGO、民間企業、政府機関、地方行政が連携し、それぞれの強みを持ち寄ることで、迅速かつ円滑に支援を届けることができました。今回設置した27台の浄水器はヌワラエリヤ県およびバドゥッラ県の学校や避難施設を中心に活用されており、13,000人以上が安全な飲料水へアクセスできるようになりました。

車両でアクセスが困難なバドゥッラ県の支援先に徒歩で移動している様子

バドゥッラ県の避難キャンプに移動している様子
今回の支援にご協力いただいたパートナーの皆さま、そして活動を支えてくださった皆さまに心より感謝申し上げます。
次回の記事では、実際に浄水器が設置された学校や仮設住宅での活用状況とともに、現地から寄せられた声をご紹介します。




