【A-PAD韓国】山火事発生から2カ月経過 いち早く被災地に届けた地域密着型の支援
2025.05.23
2025年3月21日、韓国の南東部は大規模かつ記録的な山火事に見舞われ、懸命な消火活動と恵みの雨の末、3月30日にようやく鎮圧。慶尚南道山清(キョンサンナムド・ サンチョン)での発災以降、複数箇所で相次いだ山火事により、3万7000人以上が避難を余儀なくされ、消防士3人を含む30人が命を落としました。約4万8千ヘクタールの面積が焼失し、3300戸以上の住宅が全焼。1300年以上の歴史を持つ仏教寺院・孤雲寺を含む複数の文化遺産も被災しました。
火事で焼け焦げた山林 @A-PAD韓国
発災後、A-PAD韓国はいち早く被災地に支援チームを派遣しました。まずは高齢者や孤立した村落、火事の現場で活動する人々に向けて支援を開始。数日にわたって休むことなく活動していた消防士や地元当局者に対し、衛生キット、衣類、作業用靴下、下着などを配布しました。
配布された数千枚の作業用靴下 @A-PAD韓国
避難所が割り当てられていない地域では温かい食事と生活必需品を提供。また、地域団体と連携して入浴クーポンを発券し、被災者に配布することで、高齢者をはじめとする被災地の方々の生活を支援しました。さらに、山火事の前線で奮闘する消防士や救助隊員に新鮮な果物を届けました。こうしたきめ細やかな支援は、人々の活力と士気を回復させるきっかけにつながります。
消防士や救助隊員に果物を配布 @A-PAD韓国
加えて、着の身着のまま避難を余儀なくされた被災者を支援するため、生活必需品を届ける移動支援サービス「移動雑貨店」を開始。地元の市場から必要な物資を調達し、移動支援車で避難所、宿泊施設、仮設住宅などに届けました。この取り組みを通じて、850人以上の避難者を支援することができました。
移動雑貨店による生活必需品の支援 @A-PAD韓国
このような迅速かつ地域に密着した支援を通じて、物資だけでなく、希望、尊厳、そして誰も取り残されないという安心感をもたらします。A-PAD韓国は引き続き、被災地支援に尽力いたします。








