【ミャンマー地震】発災から2週間、人道支援の広がり、救援物資の配布
2025.04.11
ミャンマー中部で3月28日に発生した大地震から2週間が経過しました。これまでに死者3,640人以上、負傷者5,017人以上、行方不明者160人以上の被害が確認されています。一刻を争う中、被災地では引き続き懸命な救助活動が行われていますが、今後被災者数はさらに増加する見込みです。
衛生キットを配布するGEA捜索救助チーム ©︎GEA
被災後、首都ネピドーをはじめとする各地の空港は運航が停止されていましたが、現地の航空当局によると、震源に近く被害が大きかった第2都市マンダレーの国際空港が今月4日に再開し、首都ネピドーの国際空港も5日に再開しました。
衛生キットの配布に並ぶ被災地の人々 ©︎GEA
時間の経過とともに現場のニーズも明らかになってきています。A-PADが連携協定を締結するトルコのGEA捜索救助チームはネピドーでの捜索救助活動に続いて、避難生活を強いられた人々へ物資を配る活動を行っています。5日は、感染症の予防に役立つ物資を現地調達して、家族ごとに配れるようパッケージにした「衛生キット」を配布しました。GEAとA-PADではこれまで8年以上にわたって、災害の被災地に「衛生キット」を届けるなどの活動で連携してきましたが、今回もこれまでの緊急支援の経験と教訓を生かして被災地のニーズにあった取り組みを行っています。
配布された感染症予防の衛生キット ©︎GEA
現地からはGEAスタッフが子どもたちと折り紙やお絵描きなどで遊んでいる様子が報告され、そこには笑顔の子どもたちの姿がありました。
また、アジア6カ国が加盟するA-PADでは、各国から様々な支援を被災地に届けるべく尽力しています。スリランカでは今週、政府が緊急医療支援チームの被災地派遣を発表しましたが、その医療資機材の準備にあたり、A-PADスリランカが貢献。9日に物資引き渡しの会が開催され、その様子が地元メディアで紹介されました。A-PADスリランカはこれまで政府の災害管理センター(DMC)と連携して人道支援活動に取り組んでおり、今回の物資支援はそうしたつながりを生かした取り組みの一環です。
詳しくはこちらhttps://apad.lk/sri-lanka-mobilizes-urgent-medical-aid-for-earthquake-hit-myanmar/
現地では安全な飲み水や医薬品などが不足し、感染症へのリスクが高まっています。引き続きニーズに応じた継続的な支援が求められています。