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【A-PADバングラデシュ】スタッフインタビュー 〜 DCHTのハシさん

2025.03.27

アジア6カ国が加盟するA-PADでは、様々な経歴や専門性をもつスタッフが、それぞれの強みを生かして働いています。スタッフインタビューの連載企画では今回、A-PADバングラデシュのパートナー団体「ダッカコミュニティトラスト (DCHT)」のハシ・チャクマさんにインタビューを実施しました。

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Q.A-PADで働き始めたきっかけを教えてください。

A. A-PAD設立前の2007年からDCHTで働いていました。DCHTとの出会いは、DCHTの管理部門に勤めていた親戚の紹介でした。当時は大学で栄養学を専攻していて学生の身でしたが、チェアマンのドクターザマンから声をかけられて、管理部のパートタイム職員として入職しました。

 

Q.これまでと現在のお仕事内容について教えてください。

A. 最初は事務スタッフとしてDCHTに入職しましたが、現在はコックスバザールのロヒンギャ難民キャンプにある保健センターのコーディネーターを務めています。緊急時には、緊急対応チームの一員として積極的に参加し即応支援にあたっています。また、A-PADバングラデシュが主催する国際シンポジウムなどの大きなイベントの際には、スムーズな実施のための後方支援を行っています。

 

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Q.仕事へのモチベーションとなっているのは何ですか?

A. 新卒で始めた仕事なので、転職を考えたことはありませんでした。というのも、DCHTではキャリアを築く機会が与えられているからです。DCHTでは女性スタッフの安全、安定、自立を保障してくれています。バングラデシュには様々な企業がある中、企業のトップのほとんどは男性ですが、私は今の仕事を通じてスキルを伸ばすことができました。例えば、現在担当するコックスバザールのロヒンギャ・プロジェクトにおいても、私が何らかの決断を下すときなど、いつでも職場のメンバーが全面的にサポートしてくれて、信頼してくれています。

また、チェアマンのドクターザマンは、スタッフの大学院などへの進学も奨励しています。DCHTで働きながら、私はMSc(Master of Science)とMBA(Master of Business Administration)を取得しました。さらに、DCHTの医療はとても充実しています。医療は私たちの生活にとって重要なものですが様々なコストがかかるものなので、職場で医療サービスが提供されているのは有難いです。スタッフや家族が病気になった時など、職場で相談したり情報を得たりすることもできます。

 

何より、職場のメンバーが皆とてもフレンドリーで、チームとして非常に仕事がしやすく、お互いによく理解しあっているので、DCHTは第二の家族のような存在だと感じています。

 

Q.仕事で難しさを感じることはありますか?また、困難に直面したとき、どのように克服していますか?

A.政府関係者と関わる業務が大変です。特に大きな問題としては、待ち時間が夜間にまでおよび、待合室もないところで何時間も外で待たないといけないようなケースです。それでも災害対応のための緊急の事業申請であれば、例えば午後3時にアポを取り、実際に担当者が現れる8時まで待ち続ける、というようなこともあります。緊急でなければ、当日には会うことも出来ず毎日のように訪問するようなこともあります。

それでも女性スタッフが一人で待つということは無いように、チームがサポートしてくれています。

 

Q.最後に一言お願いします。

A.今のフィールドでの人道支援をこれからも続けていきたいと強く思っています。管理部のスタッフで入職した当初は、DCHTの規模は今よりもかなり小さかったのですが、20年の道のりを経て、組織として発展してきました。

さらに国際的な組織とのつながりをつくり、専門家のネットワークを広げ、DCHTのグローバルな存在感を高めたいと考えています。DCHTが広く人道支援セクターにおいて国際的に認知され、影響力のある存在になっていければと思っています。

 

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