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【A-PADインドネシア】高校生対象に災害教育研修を実施

2024.02.02

A-PADインドネシアは1月26、27日の2日間、ジャカルタ特別州地方防災局とDMCドンペット ドゥアファ(慈善団体が設立した災害管理センター)と共同で水害教育実地研修を実施し、ジャカルタの高校生ら25人が参加しました。

 

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研修のテーマは、「ジャカルタ洪水災害のマネジメントを学ぶ~バタビアトレイル探検」。ジャカルタは17世紀の初めから洪水問題に悩まされてきましたが、背景には急激な経済発展や都市化、森林減少、ごみの急増による排水環境の悪化、地盤沈下、チリウン川の氾濫などさまざま要因があります。

 

研修では、ジャカルタ水害(洪水)の歴史を学ぶとともに、実際に川に入ってラフティングをしながら川の勢いや水流の変化などを体感。水門設備の役割や仕組み、治水センターやジャカルタの洪水対策についても学びました。また、インドネシア海軍水文海洋センターを訪問し、潮の満ち引きの洪水への影響、水源から海までの地理について話を聞きました。

 

研修1日目は、チリウン川の歴史やこれまでの洪水救助訓練、環境教育(ゴミ)の取り組みについて学び、実際にチリウン川をラフティングしながら川の様子を体験しました

研修1日目は、チリウン川の歴史や洪水救助訓練、環境教育(ゴミ)の取り組みについて学ぶとともに、川下りを実施

研修2日目は、 2022年に完成したジャカルタのスマートシティ開発のプロジェクトの一環で建設された治水センターを見学。水資源局職員から、プロジェクトの目的や仕組み・水位管理、近隣地域の下水処理施設について説明を受けました

研修2日目は、2022年に完成したジャカルタのスマートシティ開発プロジェクトの一環で建設された治水センターを見学。水資源局の職員から、プロジェクトの目的や仕組み、水位管理、近隣地域の下水処理施設について説明を受けました

 

 

マンガライ水門やマリーナ水門で水門の役割や管理について学ぶ参加者

マンガライ水門やマリーナ水門で水門の役割や管理について学ぶ参加者

インドネア海軍水文海洋センターを訪問し、潮の満ち引きと洪水の関係や水源から海までの地理について聞きました

インドネア海軍水文海洋センターを訪問し、潮の満ち引きと洪水の関係や水源から海までの地理について聞きました

A-PADインドネシアは、災害に関する情報や知識を伝えるポータルサイト「Disasterchannel 」を運営し、人々の防災意識の向上を目指して活動しています。今回の研修もそうした取り組みの一環で、若い世代に向けた防災教育にも力を入れています。研修終了後、高校生たちは研修で学んだことをさまざまな形で発信し、より多くの人たちに伝えていく取り組みを行います。

 

☆ジャカルタ特別州地方防災局のホームページとSNSで紹介されました。
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本事業は外務省のNGO連携無償資金協力事業(R5年度N連インドネシア事業)の一環として実施しています。