【インドネシア地震 緊急支援】避難生活に不可欠な”水”を被災地へ
2022.12.09
11月21日の地震発災から2週間以上が経ちました。
発災後、西ジャワ州チアンジュール県の被災地で緊急支援活動を続けるA-PADインドネシアのアントン・プーナマから、日本の支援者の皆さまへメッセージが届きました。
「このたびは、日本からインドネシアへ、あたたかい支援を届けていただき、ありがとうございます。
12月1日、わたしは今回の地震で特に大きな被害を受けたチュグナン郡のスカムリャ村とバルカソ村の避難所へ入りました。この地域では、家屋の8割が全壊・半壊等の深刻な被害を受け、多くの人が一瞬にして大切な人や財産を失ってしまいました。住む場所がなくなり、人々は写真のようなブルーシートや布で作ったテントでやむなく生活しています。
現在、この地域の避難所には、トイレなどの簡素な衛生設備はありますが、きれいな水の貯蔵や配管設備などがありません。また、生活用水として下水を使わざる得ない状況にあり、多くの人が下痢や腹痛を訴えるなど衛生面の課題が深刻化しています。
避難生活の長期化が予想される中、今もっとも必要な支援は衛生面のサポートだと判断し、私たちは安全な水を届ける活動を開始しています。連携団体をはじめ現地で活動する大学や人道支援団体、災害センター、自治体などと連携しながら、水源地からパイプをつなぎ、手洗いやトイレに使う水を届けています。
配管パイプは今後の生活を立て直すうえでも長く使っていけるものを整備しており、食料や調味料などの生活必需品を支援している他団体とも協力しつつ、地域の自立をうながす取り組みを行っています」