【熊本地震】長野の高校生と熊本の子どもたち
2016.06.28
長野県にあるインターナショナルスクール「International School of Asia, Karuizawa(ISAK)」の高校生4人がボランティアとして、6月22日から28日までの約1週間、チーム(A-PAD ジャパン/Civic Force/Peace Winds Japan)が運営するユニットハウス村をサポートしてくれました。
普段から様々な境遇に置かれた同世代の若者と交流し、地域で多様なボランティア活動を経験してきた高校生たちは、「避難生活を続ける人々に喜んでもらえる企画を」と、積極的にアイデアを出し次々に実践してくれました。
4月25日の土曜日には、「入居者の方々と交流を深めたい」と、主に子どもたちを対象としたイベントを実施。柔軟な発想力を養うための「スパゲティチャレンジ」というチームゲームなどを行い、参加した小学生たちは終始笑顔で楽しんでいました。翌26日には朝からユニットハウスの炊事場で焼きそばをつくり、集まったユニットハウス村の居住者の方々にふるまいました。
また、ユニットハウス村の入居者の方が仕事や登校などで不在にしていることの多い平日には、花壇に花を植えたり、トイレをきれいに掃除したり、入居者の犬の散歩をお手伝いするなど、できることを率先して実施しました。
高校生たちが滞在中の1週間、ユニットハウス村のコミュニティースペースでは、賑やかな子どもたちの声が響いていました。地震で大きな被害を受けた益城町では、今まで経験したことのない揺れや余震を経験し、恐怖や不安を募らせている子どもたちがたくさんいます。大人たちも度重なる豪雨への対応や壊れた家屋の片付け、各種手続きなどに追われ、将来に対する不安も相まってなかなか普段通り子どもたちに接する余裕がない状況にあります。こうした中、純粋な気持ちで子どもたちに接してくれた高校生ボランティアの皆さんの活躍は、私たちチームにとっても大きな支えになりました。
熊本の被災地で活動した高校生たちは、最終日、チームに寄せ書きを手渡しくれました。そこには「貴重な経験をさせてもらい感謝の気持ちでいっぱい」「熊本のことを知って熊本が大好きになった。熊本のことをたくさんの人に伝えていきたい」「皆さんのような大人になりたい」と熱いメッセージが書かれていました。
地震発生から2カ月半が経ちます。未だ多くの避難者の方が自宅に帰れない中、一人一人が少しでも前に進んでいけるよう、引き続き熊本の被災地に身を置き、全国の皆さんの志に支えられながら活動していきます。今後とも被災地での活動にご関心をお寄せください。