【熊本地震】テント村のカフェに届けられたペンとノート
2016.05.12
「ノートとペンを持ってきて、ここに置いてもいい?」
ーー私たち緊急合同支援チーム(Civic Force/A-PADジャパン/Peace Winds Japan)が運営する益城町・総合体育館横のカフェに、11日、ノート1冊とカラーペンの差し入れがありました。
届けてくれたのは、4月22日からCivic Forceのテントで避難生活を続ける70代の女性。相次ぐ地震の影響で、益城町の自宅が損壊し、帰る家を失ってしまいましたが、「一つ一つできることからやっていくしかない」と、飼い犬の世話や自宅の片付けをしながら、テントで生活する周囲の方々を励ましています。
「子どもたちが絵を描いたり、みんなの思いを書けるノートがあったらいいなと思って。」 そんな彼女が持ってきてくれたペンとノートを置いたところ、早速、5歳の男の子がノートを開いて一生懸命何かを描き始めました。いつも「オレンジジュースちょうだい!」と元気に声をかけてくれる彼が描いたのは、自分の姿と「じゅうす、ありがとう」の文字。紙面いっぱいに描かれた彼の絵に、私たちスタッフも元気をもらいました。
また、カフェの運営にあたっては、全国から駆けつけたボランティアの皆さんが協力してくれています。全国から寄せられる応援メッセージを届けることも、このカフェの役割の一つです。
避難生活が長期化する中、多くの避難者の方が今週から仕事を再開していますが、並行して、罹災証明書の申請手続きや、家の片付け、家財の取り出しなど、目下の大切な課題にも取り組まれています。
「やることが山済みで大変だけど、ここに来るとほっと安心できる。」 カフェに立ち寄られた避難者の方々が、ひとときでもこんな気持ちになれるよう、これからも支援活動を続けていきます。
引き続き、熊本の被災地の状況や私たちの活動にご関心をお寄せください。