A-PADは、5月12日、中国公羊会、台湾災害医療隊発協協会、ピースウィンズ・ジャパンとともに災害時連携協定を締結しました。

この協定を通じて、中国や日本のほか、アジア太平洋地域で大規模災害が起きたとき、スタッフの相互派遣や資機材・資金の提供など、４者が協力することにより、さらに迅速かつ質の高い捜索救助や支援活動を目指します。捜索救助チームの訓練など災害時の連携支援体制づくりも協力して行っていくことを確認しました。

また、5月10日〜12日には、中国・杭州で合同訓練が行われ、上記４団体のほかトルコの災害支援団体など合わせて７団体が参加しました。国を越えた合同訓練は毎年実施されており、４回目の今回は国連のINSARAG（国際捜索救助諮問グループ）の評価制度「IEC」認定試験を想定。中国の認定官の指導を受けつつ、36時間の間に「指揮」「捜索」「救助」「医療」「ロジ」の５分野で訓練を実施しました。

A-PADの黄春源は、「今回７団体が参加し４カ国語での訓練となった。合同訓練を通じて、それぞれのチームの得意分野や課題が見えてきた。災害の現場で活動する民間のチームが増える中、このような機会はとても有意義で、今後も続けていきたい」と話しています。

地震や津波、洪水などさまざまな災害支援の経験を有する各団体が国を越えて一緒に訓練を行うことで、災害救援の知識や技術の向上を目指しています。