【A-PAD Bangladesh】「夫の命とひきかえに」
2017.10.14
「子どもが泣きやまず心配で仕方がない」
「安全な飲み水を飲ませたい」
「この子を抱えて川を渡って逃げてきた。早く情勢が安定してほしい」
ミャンマーでの迫害を逃れてバングラデシュにたどり着いた難民は50万人以上。難民キャンプのそばで1歳未満の子どもと母親に対する医療支援を続けるA-PADバングラデシュの診療所には、毎日たくさんの親子連れが訪れます。母親たちが訴えるのは、子どもたちの健康状態について。暑いなか雨が続き、難民キャンプや周辺地域では、衛生面や感染症などの対策が急がれています。
A-PADでは、診療と合わせて子どもや妊産婦に薬や食糧などので支援物資を手渡し、少しでも栄養状態が改善されるようサポートしています。受け取った母親たちは「やっと子どもに食べ物をあげられる」とホッとした様子でした。
彼らのなかには、ミャンマーで迫害を受け、バングラデシュに逃げてくる途中に夫を失った女性たちも多くいます。「夫の命とひきかえに子どもと逃げた。雨が降る中、山を越える途中で転落してしまい全身が痛くてたまらなかったが、子を思ってなんとか進んだ」と、難民キャンプにたどり着くまでの過酷な状況を語ってくれる母親もいました。
また、難民キャンプに入ることができなかった人々も多くいて「何が起きたのかわからないまま今ここにいる。ほしいのは、とにかく雨や風を避けられる場所」と訴えます。
赤ちゃんの面倒を見ながら救援物資配布の列に並ぶ5〜8歳の子どもたちの姿もあり、彼らに対する教育支援も必要とされています。
増え続ける難民を前に、A-PADバングラデシュのスタッフは今、休みなく患者の診療と物資の配布の活動をつづけていますが、支援の手が足りません。どうか皆様のご関心をお寄せください。
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