[フィリピン台風22号]緊急チーム、セブ島で支援準備開始/Preparations for emergency response for incoming Typhoon Hagupit
2014.12.06
*English follows Japanese
12月3日に発生した大型の台風22号が、昨年11月に甚大な台風被害を受けたフィリピン中部に接近しています。台風は、このあとも強い勢力のまま西寄りに進む見込みで、今月9日頃に、フィリピン中部を横断するおそれがあります。
これに先立ち、Civic Forceの代表理事で、一般社団法人アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)のCEO、大西健丞率いる緊急支援チームは、12月4日からフィリピンへ向かいました。
現地では、フィリピンのパートナー団体「CDRC(Citizens’ Disaster Response Center)」と協力し、災害救助犬によるレスキュー活動を含む即時の緊急支援活動を開始します。
被災が想定されているレイテ島やサマール島は、昨年11月に大型台風30号(ハイエン)の直撃により被災者が967万人を超える甚大な被害を受けた地域の中心地です。復旧もままならないうちに次の大型台風が迫るなか、わたしたちは、今回初めて、台風が来る前から被害が予想される地域に入って緊急支援の準備を担うという緊急支援チームの派遣を決定しました。
背景には、昨年のフィリピン緊急支援活動において、物資の出荷手続きやフェリー・配布物資を運ぶトラックの調達の遅れ、被災した島内の道路事情の悪化、配給ポイントに行くまでの安全確保の課題など、さまざまな事情によって被災地への物資配布が遅れた経験があります。あの苦い教訓を糧に進める今回の早期派遣は、一人でも多くを救うため、また、一刻も早くニーズを把握し、より多くの人に必要な物資を届けられるよう、今からできる最善の方法です。
また、今回派遣する救助犬レスキューチームでは、今夏8月の広島の土砂災害支援で活躍したNPO法人ピースウィンズ・ジャパンの災害救助犬「夢之丞(ゆめのすけ)」も出動しています。殺処分直前に同団体に引き取られ、救助犬となるための訓練を重ねてきた夢之丞が、今度はフィリピンの人たちを救うためチームの一員として活動します。
A-PAD Management office (MO) dispatched a team including rescue dogs to the Philippines to prepare for damage from Hagupit, a super typhoon expected to hit the islands of Leyte and Samar in central Philippines as early as the afternoon of December 6. This same area has yet to recover from damage inflicted by Haiyan a massive typhoon which struck in November 2013 affecting an estimated 10 million inhabitants.
Through close communication with Philippine representative Citizens’ Disaster Response Center, the team?accompanied by CEO Kensuke Onishi will assess the situation on the ground and prepare for emergency response if necessary.
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Japanese: プレスリリース2014年12月5日