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【A-PADジャパン】台風19号ー医療チームが患者搬送支援に尽力

2019.11.06

9月12日、大型で強い台風19号が東日本に上陸。記録的な大雨により、各地で洪水や土砂
崩れ、河川の決壊による被害が相次ぎました。この台風による死者は13都県で88人、行方不明者7人。各府省庁によれば、11都県で3372人が避難生活を続けています(2019年11月2日現在)。

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この台風による被害を受けて、A-PADジャパンは「空飛ぶ医師団」を被災地の一つ長野市に派遣し、緊急医療支援を行いました。

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10月13日午前、佐賀大学医学部附属病院の朝日美穂医師、松岡綾華医師とスタッフ1人を
含む「空飛ぶ医師団」が専用機で佐賀空港から富山空港に向け出発しました。富山空港で
緊急合同支援チーム(ピースウィンズ・ジャパン、シビックフォース)のメンバーと合流
し、長野市に向かいました。

13日午後、千曲川の決壊により停電が発生した長野県立リハビリテーションセンターで、
取り残された患者38人の他施設への搬送を支援したほか、長野市内の2箇所の避難所で避
難している方の診察を行い、必要に応じて薬の処方を行いました。

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14日からは、長野県DMAT(災害派遣医療チーム)の要請を受けて、浸水した賛育会クリニックで自衛隊らと協力し、入所者や患者らの他医療機関への搬送を支援。15日午後に佐賀大の医師2人は佐賀に戻り、山口義祥佐賀県知事に被災地の様子を報告しました。なお、緊急合同支援チームは16日までに合計238人の入所者や患者の搬送を支援しました。

また並行して、避難所などへの緊急支援物資を調達・配布。16日には福島県相馬市や宮城県丸森町に給水袋計850枚を届けたほか、10月31日までに緊急災害対応アライアンスSEMAと連携し、防寒着600着と下着5712着、靴下約1200足などを長野県と福島県の避難所など10箇所に配布。軍手300組、作業マスク200個、厚手ゴミ袋500枚、ゴム手袋800枚、床用ワックス・モップなどを長野・長沼小学校体育館や小布施町社会福祉協議会災害ボランティアセンターなどにお届けしました。

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また、長野市内の医療機関や支援拠点にA-PADジャパンが災害用に保有している資機材の
貸し出しも実施しました。10月31日までに、発電機1台、ランタン5個、高圧洗浄機5台の
資機材を貸し出しました。
ご支援いただいた皆さまに感謝申し上げるとともに、被災地の一日も早い復旧・復興をお
祈り申し上げます。