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【台湾地震】新たに3人を発見

2018.02.10

2月6日夜(日本時間7日)に発生した台湾地震を受け、レスキューチーム隊長の黄春源が、台湾のレスキュー「鉄漢隊」とともに、花蓮市で緊急支援活動を続けています。

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鉄漢隊を含む台湾のレスキューチームは、今日、地震により50度近く傾き危険な状態にある雲翠ビルなどで、新たに3人を発見。残念ながら、「生きている兆候がない」との医師の判断で葬儀場に運びました。

台湾当局によると、今回の地震では12人が死亡、277人が負傷。台湾各県から派遣された総勢700人のレスキュー隊員たちの懸命の捜索の結果、行方不明者の所在は徐々に判明し、連絡が取れていない人は5人になりました。

「一部損壊した建物のうち3棟で解体作業を始める」という花蓮市長の発表を受け、レスキュー隊員たちは生存者の捜索活動を一旦終了する予定でしたが、捜索継続の要望を受け、明日も捜索を続ける予定です。

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台湾出身の黄は、19歳から民間のレスキューチームに所属し、2000年の台湾大地震で初めて海外のレスキュー隊とともに支援活動に従事しました。その後、鉄漢隊の隊長などとして東日本大震災を含む国内外の災害で行方不明者の捜索や救命救急の活動を続けてきました。

 

「数々の現場でさまざまな国・地域の救助隊員と協力してきた経験から、国境を越えて人命救助にあたる意義を強く感じている」という黄。今回の台湾地震では、2016年にトルコで実施された国際訓練や、過去の台湾地震で協働したレスキュー隊員や医師などと再会し、現場でのスムーズなやりとりにつながったと言います。「災害が起こる前から培ってきた協力関係が、いざというときに生きてくる。今回のような都市型災害は専門的な技術と経験が必要で救助活動は簡単ではないが、昨年の台湾地震の経験も生かされており、迅速な救助活動につながっている。人的交流と本格的な訓練の重要性も感じた」と話しています。

 

 

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現在、多くのみなさまから台湾や救援活動への応援メッセージが寄せられています。皆様の温かいご支援に感謝申し上げます。

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