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【A-PAD KOREA】浦項地震の調査を開始

2017.11.17

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11月15日午後2時29分頃(日本時間)、韓国南東部の慶尚北道浦項(ポハン)付近でマグニチュード(M)5.4の地震がありました(韓国気象庁)。震源は浦項市北区の北9キロ、深さ9キロ。17日現在、負傷者77人、被災者1797人、住宅被害1246棟に及ぶ被害が報告されており、今日までに51回の余震も発生し、被害の拡大が懸念されています。

A-PAD KOREAは、16日からスタッフを派遣し震源地に近い浦項市などで被害状況に関する調査を行っています。現地で調査中のスタッフによれば、浦項市一帯では、車両破損や建物の崩壊・亀裂などの被害が目立っています。浦項市内には9カ所の避難所が設置され、避難してきた人々であふれています。

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浦項興海室内の体育館(写真)に避難してきた人たちからは「余震が続き家の中では不安なので避難所に来た」「地震の後、車の渋滞で道路がマヒし恐怖を感じた」「マスコミの取材や撮影に困っている」「精神的にまいってしまい心理相談をお願いしたい」など多くの不安の声が聞こえてきました。

韓国では、2016年9月に今回の地震の震源に近い慶尚北道慶州(キョンジュ)でM5.8の地震が起きており、今回の地震は韓国観測史上2番目の規模と言われています。避難所では「慶州の人たちがどれほど大変だったか自ら経験してわかった」「今まで何の準備もしてこなかった。もっと地震や災難に備えた訓練をしなければならない」「災害の多い日本の地震教育や災害対応のシステムから学ぶべき」など防災の取り組みの重要性を訴える意見が多数ありました。
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頻発する地震を受け、A-PAD KOREAでは現在、一般の人が利用できる韓国語の緊急災害対応マニュアルを作成中です。地震や洪水といった災害の特徴や避難基準、避難の方法、いざというとき持ち運ぶべき防災グッズの情報などについて、A-PAD加盟国である日本やアジアの国々の経験と教訓を生かしつつまとめています。