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【熊本地震】仮設住宅955戸の入居者募集開始、今日から

2016.05.21

熊本地震で特に被害の大きかった益城町では、今日から仮設住宅955戸の入居募集が開始されました。20日からは入居に必要な「り災証明書」の発行も始まっています。A-PADジャパンがパートナー団体(Civic Force/Peace Winds Japan)と協力して運営する町内2カ所(総合体育館横の芝生広場、再春館ヒルトップ)のテント村利用者の方々も、募集会場となったグランメッセ熊本に足を運んでいました。

入居の対象となるのは、益城町に住所があり、自宅が全壊または大規模半壊とされた世帯です。障がいを持つ人や高齢者、妊婦がいる家庭などが優先され、残りは6月中旬に抽選で決定される予定です。

生活再建に向けた町内の動きが少しずつ進む一方、町内には未だ3000人以上が避難生活を続けています。

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私たちチームが運営するテント村には、主に犬や猫などのペット同伴家族や車中泊を続けてきた方々など、今日現在、53世帯193人が生活しています。

このうち、20世帯61人30匹(5月21日現在)の生活の場となっている再春館ヒルトップのテント村では、シャワーブースやトイレ、洗濯機、地デジアンテナのほか、ドッグランスペースやプレハブのペット預かり所などを設置し、多くの避難者の方に利用されています。また、コミュニティールームにローテーブルと座布団を設置したことで、利用者の数は増えつつあります。全国から寄せられた水や食料、衣料品、ペット用品などの物資を棚に並べ、「ご自由にお取りください」と書かれた紙をはり、避難者の方の必要に応じて利用いただいています。

仕事や学校、壊れた家の片付け、罹災証明書の発行手続きなどで、テント村の住人の方々は昼間はほとんどテントにいませんが、残った人や学校・会社帰りの皆さんなどは、このスペースに集うことが多くなりました。「今日は暑いね」「わんちゃんは元気?」など互いに言葉を交わしたり、情報交換の場として利用されるようになっています。

こうした交流を通じて、避難している皆さんそれぞれが地域で続けてきた仕事の話や地域とのつながり、生活再建に向けた悩みなどが垣間見えてきます。スタッフと会話する中、「理容師としての腕を生かして何かしたい」と申し出てくれた利用者の方が、テント村の住人の方々に向けて散髪のサービスをしてくれました。

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避難生活が長期化する中、私たちは避難を続ける方が少しでも前を向いて歩いていくことができるよう、これからもサポートを続けていきます。今後とも熊本の被災地にご関心をお寄せください。

 

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